9月25日時点 累積雨量
ロジャナアユタヤ工業団地に影響するUpper Chaopraya Basin、Upper Nan Basin、Upper Pasak Basin、Upper Ping Basinの累積雨量について情報をアップデート致します。
上述4エリアの累積雨量は、3297.9mm(11年対比▲8%)となっております。先週は同エリアでの雨量が11年並みとなっており、今後も注視が必要です。Lower Chaopraya Basinでの降雨量は11年対比17%となっており、バンコク周辺でも各地で洪水が発生しております。
一方、洪水になるかならないかの判断材料として、必ず4つの主要ダムの状況を確認する必要がございます。詳しくは以下記事をご確認ください。
2022年9月25日時点 主要4ダム貯水率
赤色の線は2011年の主要4ダムの貯水率です。緑色の線は2022年現在の貯水量です。
雨季が終わる10月末まで注視が必要ですので適宜情報をアップデートしてまいります。
Upper Ping Basinの降雨量が大きく影響するプミポンダムは、11年対比で+21%雨量が増加しているにも関わらず、貯水率は11年対比で71%となっております。
Upper Nan Basin、Upper Chaopraya Basinの降雨量が影響するシリキットダムの貯水率は11年対比で64%、クェノーイダムは79%という状況になっており、余裕がある状況となっております。
Upper Pasak Basinでは11年対比で+6%の降雨量があるため、9月初旬より随時ディスチャージを行った影響により貯水率が11年対比43%となっております。ここから10月末に向けて貯水量を上げていくと予測しております。
まとめ
2022年9月26日時点の見解ですが、ロジャナ工業団地周辺の計測ポイントの水位が上がっている原因は、Lower Chaopraya Basin(アユタヤ、バンコク周辺)の降雨量が11年対比で+17%となっていること、またクェーノーイダム、パサックダムがディスチャージを行ったことだと考えられます。
また、残りの2つのダム(プミポンダムとシリキットダム)はディスチャージを行わなければならない状況ではない為、急遽水位が上がることはないと予測しております。
各社様においては雨季が終わるまでに改めてBCP対策のご確認をお願いいたします。