31/5/2024 大西 宏佑 Manager
タイの洪水、渇水リスク状況（２０２４年５月）
入居企業の皆様、ならびにタイに進出されている企業様へ、
タイでの雨季予測の重要性は皆様ご理解の通りです。このたび、インターリスク社よりわかりやすい資料をいただきましたので、情報を共有いたします。昨年末からエルニーニョ現象が発生し、2024年の渇水が予測されていましたが、今年の8月以降にはラニーニョ現象に変わり、渇水の懸念は解消されるものの、8月以降は大雨が続く見込みです。
ロジャナは2011年以降も、洪水対策を施してきました。特に2022年には、政府がダムを適切に管理し、入居企業様のご協力を得て洪水対策を行ったことで、2011年に匹敵する降雨量があったにもかかわらず、洪水被害は発生しませんでした。
しかし、最近の気候変動により、チョンブリ県の工業団地の一部で内水氾濫が発生するなど、EECエリアでも洪水懸念が完全になくなったわけではありません。これまでの経験を活かし、現在の状況を事前に把握していただきたいと考え、この記事を掲載しました。
インターリスク社の有益な情報を共有いたします。どうぞご活用ください。
概要: タイ気象局は、2024年5月21日にタイの雨季が開始されたと発表。全国的には平年値をやや上回る雨量が予想されていますが、特に8月から9月にかけては降雨が集中し、洪水のリスクが高まる見込みです。エルニーニョの影響で減少していた主要ダムの水位は、ラニーニャ現象に移行することで回復する可能性があります。
気候変動: エルニーニョからラニーニャへの移行が予測されており、タイを含む多くの地域で雨量が増加し、以前の渇水状態が改善される可能性があります。これにより、大雨による洪水リスクが増加するため、今後注視が必要です。
政府対策: タイ政府は、洪水防止のために水門やダムの管理強化、排水システムの改善、防災訓練の実施など、10項目の対策を指示しています。
ダムと貯水池: 主要なダム（Bhumibolダム、Sirikitダムなど）の水位は減少傾向にあるものの、ラニーニャ現象の影響で回復する可能性が期待されています。ただし、一部のダムでは依然として低水位が続いており、注意が必要です。