
タイにおける工業団地のリーディングカンパニーであるロジャナ工業団地は、タイ駐在の大鷹正人特命全権大使および在タイ日本大使館スタッフをお迎えし、洪水対策の状況について現地視察を行いました。
今回の視察は、2011年のタイ大洪水の際に日本政府を代表して支援に尽力された大鷹大使の特別なご縁により実現したもので、当時、大鷹氏(当時・公使)は国土交通省との緊密な連携により、日本から迅速に排水用ポンプ車を調達・派遣。これにより、ロジャナ工業団地をはじめとするアユタヤ県の工業地帯は復旧を加速し、現在の経済復興につながる重要な役割を果たしました。今回の訪問では、ロジャナ工業団地経営陣が改めて大鷹大使へ感謝の意を伝えるとともに、その後の安全対策への取り組みや、現在の洪水対策設備を披露しました。
ロジャナ工業団地は、2011年の大洪水から学び、現在までに最先端の洪水対策を導入しています。特に、堤防の強化、排水能力の拡充、リアルタイムモニタリングシステムの導入により、工業団地全域が強固に守られていることを説明し、大使や大使館スタッフからも高い評価を得ました。
視察前に開催されたミーティングでは、タイにおける日系企業の投資状況や今後の展望について活発な意見交換が行われました
また、ロジャナ工業団地では、最近複数の日系企業が拡張用地を購入し、工場の増設が進んでいます。これらの企業はロジャナの災害対策への強力な取り組みや充実したインフラ設備、そしてタイ政府との良好な関係性を評価し、さらなる投資を決定しています。特にアユタヤ地域は、電子機器、精密機械など様々な業界の日系企業が集積し、生産拠点としての地位をますます確立しています。
ロジャナ工業団地の経営陣は、「私たちは常に安全で持続可能なビジネス環境の構築に注力しており、投資企業の皆様に長期的な安心感を提供することを使命としています。今回の視察で大鷹大使をはじめとする日本政府の関係者の方々に我々の取り組みを理解いただけたことは非常に喜ばしく、今後も災害対策のさらなる強化と環境整備を進めてまいります」と述べています。
今回の視察を通じて、ロジャナ工業団地が災害対策だけでなく、安定的な操業環境の提供に極めて高いレベルで取り組んでいることが改めて示されました。新たに進出を検討している企業にとって、ロジャナ工業団地は信頼と安心を持って投資を決定できる場所であることが確認されました。
今後もロジャナ工業団地は、企業の皆様が安心して投資・拡張できるよう、継続的なインフラ整備とサービス向上を推進してまいります。