5/8/2024 大西 宏佑 Manager
TOKYO SME ビジネスウィーク2024講演について
本日は、先日開催されたTOKYOビジネスウィークでの講演内容を皆さんと共有したいと思います。工業団地事業者として、タイでの最新動向についてお話しさせていただきました。この情報は、入居企業様にとって有益なものであり、今後のビジネス展開に役立つと考えています。
イントロダクション
このセミナーは、東京中小企業振興公社が主催し、東京都立産業技術研究センターが共催しています。主に日本企業の駐在員や、タイへの進出を検討している経営者の方々を対象に、最新の動向を提供する場となりました。
ロジャナ工業団地の状況
まず、ロジャナ工業団地の現状についてお話しします。多くの日経企業が入居しており、最新の動向としては、ホンダと協業し、グリーン水素の活用に関する経産省の補助金を獲得しました。これにより、環境に配慮した新たなビジネスモデルの構築が進んでいます。
各国の入居動向
コロナ前は年間約57ヘクタールの契約でしたが、昨年は中国企業の進出に伴い急増し、約6倍の土地を契約しました。この急増は、タイが製造拠点としての魅力を増している証拠です。
タイへの海外直接投資の状況
日本からの投資は長年トップでしたが、2021年に中国に抜かれ、現在は4位です。外国人就業者数では中国人が増加し、日本人は減少しています。これは、タイ市場への関心が広がりを見せていることを示しています。
中国企業のタイ進出背景
中国企業がタイに進出する背景には、米中貿易摩擦や中国経済の不安、台湾有事が影響しています。これらの要因により、中国企業は新たな生産拠点を求め、タイに移っています。
タイのエリア別投資動向
東部エリアでは化学・重工業・自動車産業が多く、中国のEVメーカーも進出しています。中部エリアでは電子電気・食品産業が多いです。特に、最近では電子電気部品製造が増加し、タイで製造される電子部品が世界の需要を支えています。
EV産業の進出
中国の大手EVメーカーがタイに進出し、特に東部エリアに集中しています。EVサプライヤーの進出も増加していますが、工業用地の不足が課題となっています。
今回の講演内容が、皆様のビジネスに少しでも役立てば幸いです。これからも、タイ工業団地の最新情報をお届けし、皆様の成功をサポートしてまいります。ご質問やご相談がありましたら、お気軽にお問い合わせください。